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FXを初めてみたいんだけど、なにから始めればいいのかわからない・・・
「FXを始めたいけど、具体的にどうすればいいのかわからない…」といった初心者の方も少なくないでしょう。
この記事では、初心者の方がFXを始めるために必要な基礎知識や情報を具体的に解説します。
初心者でも以下の始め方5つの手順で進めていけばFXをスムーズに始められるでしょう。
FXの始め方5つの手順
1:FXで利益・損失が生まれる仕組みを理解する
2:FX初心者にあった取引スタイルを理解する
3:FXの口座開設に必要なものを準備する
4:自分にあったFX会社を選び口座開設する
5:少額からFXトレードを始める
*この記事で紹介しているFX会社はすべて日本の金融庁に登録されている業者です(金融庁:免許・許可・登録等を受けている業者一覧)
FXとは?初心者が知っておくべき基礎知識
FX(Foreign Exchange)とは、日本語で「外国為替証拠金取引」といいます。
FXで取引の対象となるのは物やサービスではなく、国のお金同士の交換レート。
FX会社に預け入れた資金(証拠金)を基に、米ドルと日本円、米ドルとユーロなど異なる2国間の通貨を交換(売買)した際に発生する差額で利益を狙うのがFXです。
外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。外国為替を英語で“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称、「FX」などと言われます。
引用元:外国為替証拠金取引について-金融庁
FX取引で利益と損失(為替差損益)が生まれる仕組み
FXを始めるのにあたって最初に知っておくべきことは、「FXでの利益と損失(為替差損益)がどのように生まれるのか」という基本です。
FXを始めたいと考えている人は誰もが利益を狙いたいと思っているでしょう。まずは「FXでの利益がどういう仕組みで生まれるのか」、反対に「損失が生まれる仕組みはどうなっているのか」、FXを始めるうえで重要なこの2点を解説します。
■通貨ペアのポジションを決済することで利益を狙うのがFX
FXで取引されているのは通貨ペアです。
「米ドル/円」であれば、米ドルと日本円がペアになったもので、「豪ドル/円」であればオーストラリアドルと日本円がペアになっています。
この通貨ペアにおいて、どちらかの通貨を新規に買うこと(=もう一方の通貨を売ること)によって「ポジション」が発生します。
この「ポジション」が発生した状態のことを「ポジションをもつ」といいます。なお、通常、通貨ペアで先に表示されている通貨を基準に、その通貨を買う注文なら「買いポジション」、売る注文なら「売りポジション」をもっていることになります。
(※ドル円の事例では、ドルを買う注文が約定すれば「買いポジション」をもつことになります。)
保有するポジションを決済することで利益(為替差益)を狙うのがFXです。買いポジションであればポジションが成立した時点よりも通貨の値段(為替レート)が高くなっていれば利益、逆に低くなっていれば損失(為替差損)です。
(例)1ドル=140円で購入、141円で売却した場合
差額は1円になるので、1円×取引した米ドルの量が利益となります。
・10,000米ドルを取引していた場合:10,000円の利益
・1,000米ドルを取引していた場合:1,000円の利益
決済するまでは損益は確定せず、「含み益」「含み損」をもった状態になります。含み益が出ているときにポジションを決済すると利益確定、含み損が出ているときにポジションを決済すると損失確定となります。
■通貨ペアのポジションを決済することで利益を狙うのがFX
為替差損益だけでなく、FXでは「スワップポイント」によっても損益が発生するので、覚えておきましょう。
スワップポイントとは、異なる通貨同士の金利差を調整するために、日をまたいだ時点でやり取りされる差額のことです。(※日をまたがずに決済する場合は発生しない)
FX取引では、投資家は金利の異なる2つの通貨を売買しています。そのため、買って保有する通貨の金利を受け取る権利がある一方、売った通貨の金利を支払う必要があります。
例えば、投資家が米ドル/円の通貨ペアで買いの建玉を保有する(米ドルを買って円を売る)場合、米ドル金利を受け取る一方、円金利を支払うことになります。
一般的には、この金利差に相当する金額のことをスワップポイントと呼んでいます。
引用元:一般社団法人金融先物取引業協会「スワップポイントについて」
原則的に、金利が低い通貨を売って金利の高い通貨を買い、日をまたぐとスワップポイントを受け取ることになり、逆に金利が高い通貨を売って金利が低い通貨を買い、日をまたぐとスワップポイントを支払うことになります。
スワップポイントで利益を狙う場合、日本円の売りポジションを保有するやり方が主流です。
なぜなら、日本円は世界にもほとんど類を見ない低金利で、逆に世界には日本を大きく上回る高金利の通貨があるため、日本円を売って高金利国の通貨を買えば、ほぼスワップ受け取りになり、長期的にスワップを蓄積していく投資戦略を描きやすいからです。
かつてはオセアニア通貨が高金利通貨として知られており、豪ドル/円やNZドル/円を長期保有してスワップを稼ぐ手法が人気となっていましたが、今ではそこまで大きな金利差ではありません。現在、スワップポイント目的で代表的な通貨ペアは以下の3つです。
スワップポイント目的でおすすめの通貨
・トルコリラ/円
・メキシコペソ/円
・南アランド/円
なお、スワップポイントは受け取りだけでなく、支払いになるパターンがあることも意識しておきましょう。
金利の高い通貨を売って、低い通貨を買っていれば、スワップは支払いになります。トルコリラ/円やメキシコペソ/円の売りポジションをもち続ければ、スワップポイントを継続して支払うことになります。
また、FX会社によっては、まれではありますが、買い・売り両方のスワップポイントが支払いになることもあります。さらに、今はスワップポイントが受け取れる通貨ペアでも、将来的に金利が変動することで支払いに転じることがあるので注意が必要です。
FX初心者でも分かる取引スタイル4つを解説
続いて、FXの取引スタイルについて理解しておきましょう。
この記事では下記4つの取引スタイルを紹介しますが、FX初心者の方はまず「スイングトレード・デイトレード」から取り組んでみると良いでしょう。
スイングトレード・デイトレード:FX初心者におすすめ
FXを初めてやってみる人には、「デイトレード」や「スイングトレード」という取引スタイルが向いています。
この2つ以外にもFXの取引スタイルはいくつかありますが、FX歴ゼロの状態からいきなり挑戦するには少々ハードルが高いでしょう。まずはデイトレードやスイングトレードで、FXの概念をしっかり身に着けることをおすすめします。
また、ほとんどのFX初心者は、専業トレーダーではなく仕事や家事の合間にFXをやろうとしているはずです。そういった「すき間時間」にできるという意味でも、デイトレードやスイングトレードがおすすめです。
デイトレードとは?
新規エントリー後、その日のうちに決済するトレードスタイル。ポジションを翌日に持ち越さないのでスワップポイント(詳しくは後述します)の影響を受けません。ただ、短期的な相場で利益を狙う手法なので、エントリー・決済のタイミングはややシビアといえます。
スイングトレードとは?
新規エントリー後、数日〜数週間で決済するスタイル。日をまたぐのでスワップポイントの受け取り(もしくは支払い)が発生するため、大きなロット数での取引をする際には注意が必要です。ただデイトレードよりも長期的な相場で利益を狙うため、エントリー・決済のポイントはデイトレードほどシビアではありません。
長期投資(スワップポイント運用):コツコツと利益を積み重ねたい人におすすめ
新規でポジションを持った後、数カ月~数年(場合によってはもっと長期間)、決済をせずに「スワップポイント」という利益を積み重ねる方法もあります。こういった長期的な取引は「ポジショントレード」「スワップ運用」などと呼ばれます。
自動売買(システムトレード):定まった法則で取引した人におすすめ
FXには、売買をプログラムに任せる「自動売買(システムトレード)」という運用方法もあります(ちなみに、自分で売買することを「裁量トレード」といいます)。
自動売買を設定・運用するためにFXの基礎知識は必要ですが、一度設定してしまえば基本的にプログラムにトレードをお任せできます。
自動売買は感情に左右されず取引を行うので、「損切をためらって損失を拡大させてしまう」ような失敗を防げますし、常に相場を注視する必要がないため忙しい人でも運用ができるのが魅力です。
スキャルピング:FX中級者~上級者におすすめ
FXトレーダーの中には、新規エントリーから決済までの時間がわずか数分(場合によっては数秒)という超短期売買をやっている人たちもいます。こういったトレード手法を「スキャルピング」といいます。
スキャルピングで狙う値幅は小さく、「小さな利益の積み重ねによって大きな利益を狙う」という手法なので、いつでも売買できる体制で画面に向き合う時間が必要です。また、大きな利益を狙うのであれば取引数量(ロット数)も大きくする必要があります。
的確な操作やスピード、快適なPC環境なども重要なので(モニターを何枚も設置している人もいます)、どちらかといえば中級~上級者向きの手法といえます。
FXの始め方を解説!初心者がまずやることとは?
実際に資金を動かしてFX取引をするには、FX会社に口座開設をする必要があります。FX会社の口座開設はどこもおおむね同じ手順で、以下のような流れになります。
- ネット上のFX会社の口座開設フォームで必要事項を入力、送信する
- 本人確認書類、マイナンバー確認書類を提出する
- 口座が開設されたらログイン、入金する
- FX取引を開始する
今ではこうした一連の流れを迅速化できるeKYC(オンライン本人確認)という仕組みもあるので、最短だと申し込みから1時間程度で完了できることもあります。
口座開設に必要な書類を準備する!
FX取引を始めるには、まずFX会社に口座を開設し、投資資金を入金しなければなりません。
口座開設に必要なものは基本的にどのFX会社も同じで、マイナンバー確認書類および本人確認書類の提出が求められます。
①マイナンバー確認書類
通知カード、個人番号カード、マイナンバー付きの住民票の写しなど。
②本人確認書類(顔写真付き身分証明書)
運転免許証、パスポート、個人番号カード 、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カードなど。
なお、個人番号カード(いわゆるマイナンバーカード。市区町村に申請して交付してもらうもの)があれば、顔写真付きなので、マイナンバー確認と本人確認の両方ができ、提出するものが1つで済みます。
一方で、顔写真付き身分証明書がない場合には、健康保険証、年金手帳、住民票の写し、印鑑登録証明書などから2点の提出が必要になるFX会社が多いです。
インターネットから口座開設の申し込みを行う!
口座を開設したいFX会社が決まったら、PCやスマホでインターネットから申し込みを行います。
慣れていれば必要事項の入力はわずか5分ほどで完了し、最短で申し込みの当日~翌日に口座開設が完了します。口座に入金すれば、すぐに取引を始めることができます。
FX口座の開設後の入金はどのように行うの?
入金には、おもに2つの種類があります。
- インターネットバンキングからのクイック入金
- 通常の銀行入金(振込)
現在はほとんどのFX会社が、提携金融機関からの「クイック入金」に対応しています。クイック入金を利用すると手続きをした瞬間にFX口座に反映され、振込手数料なども発生しないので便利です。
一般的な銀行振込による入金も可能ではあるのですが、手続きしてからFX口座に反映されるまでに時間がかかり、振込手数料も発生してしまいます。特に理由がなければ、クイック入金がおすすめです。
FX会社は複数の金融機関と提携していますが、もしもその中に自分の銀行口座が含まれていなければ、あらたに銀行口座を開設するのもいいでしょう。
FXを始めるのにおすすめな初心者向けFX口座6選
ここまでの解説で口座開設の手順についてイメージはつかめたと思いますが、FX会社は数多くあるため「どこで口座開設すればいいのかわからない」という悩みを抱える初心者も多いでしょう。
そこで、初心者向きのおすすめFX会社をピックアップしてご紹介します。
【FX初心者におすすめの口座6選】
こんな人 におすすめ | 会社名 | 会社の特徴 | 最小 取引単位 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
総合力の高さを求める初心者 | FXの口座数78万以上*。国内最大手の規模を誇る会社 | 1000 通貨 | 公式サイト | |
業界最小の1通貨から少額取引をしたい人 | 100円から取引可能 業界最狭水準のスプレッド | 1通貨 | 公式 サイト | |
スワップポイント狙いの運用をしたい人 | スワップポイントが高水準。チャートソフト「TradingView」も使える | 1,000通貨 | 公式 サイト | |
きちんと勉強して成長していきたい人 | 高機能なスマホアプリと充実した情報コンテンツが魅力 | 1000 通貨 | 公式 サイト | |
大手の安心したサービスを求める初心者 | 80万超えの口座数を誇る業界大手。安定したサービスが特徴 | 1万 通貨 | 公式 サイト |
上記の会社は口座数も多くサービスも総合的に優れているため、「まずはFX口座を一つ開設したい」という場合におすすめです。
少額からFXトレードを始める!初心者はいくらから始めればいい?
ここまできたら、いよいよトレード開始です。FXを始める目的は「お金を増やす」ことだと思いますが、そのスタート地点に立ちました。
しかし、この段階で留意しておいていただきたいことがあります。それは、FXに対する「正しい認識」について。
FXを始めるのであれば「常に勝ち続けることはできない」という認識が非常に大切です。勝ったり負けたりする過程で、損小利大(損失は小さく利益は大きく)を心がけながら、最終的に収益をプラスにもっていくというのが正しいスタンスです。
損切をうまく活用しながら損失を最小限に食い止め、負けたときはその理由を検証して次につなげていくという地道な繰り返しによって取引が上達していくでしょう。
なお、短期間で大きな利益を上げることを狙うのはおすすめしません。大きなポジションを持つと、不安感が大きくなり損小利大ができなくなってしまいます。
少額から始めてやり方・トレードスタイルをつかむ
FXの取引に慣れていくためには、デモトレード→少額トレード→本格的なトレードという順番で経験値を積んでいくことをおすすめします。
デモトレードについては後ほど詳しく解説するので、ここでは少額トレードのメリットを解説しましょう。初心者はまず1,000通貨単位での少額トレードで取引スタイルをつかむのがおすすめです。
大半のFX会社では1,000通貨単位からの取引が可能で、これなら損失が出ても大きなダメージになることなく、心に余裕をもちながら取引ができるからです。
1,000通貨での取引を具体的にイメージしていただくために、「米ドル/円で1,000通貨の買いトレードをする」ことを想定してみましょう。
(例)米ドル/円が140円のときに、1,000通貨で買いポジションを建てた場合
・1米ドルが141円に上昇:1,000円の利益
・1米ドルが139円に下落:1,000円の損失
プラスマイナス1,000円程度の損益を狙っていく規模感であれば、比較的心に余裕をもちながらFXを楽しめるのではないでしょうか。
すでに触れたとおり、FXは勝ち負けを繰り返し「トータルでプラスにもっていく」ことが大切です。損失額が比較的少額のうちに失敗体験をして学び、自信がついてきたら10,000通貨単位に進出して本格的な金額を動かすと、上達しやすいでしょう。
使いこなしたいFXの注文方法:基礎編
FXで使用する注文方法についても解説しておきましょう。大別すると成行注文・指値注文・逆指値注文の3種類があり、FXをやるうえでこれらの知識は必須といえます。それぞれの特徴を解説します。
■成行注文
成行注文とは、今現在の価格で買ったり売ったりする注文方法です。今すぐに買いたい、または売りたいときに使います。初心者でも扱いやすい注文方法です。
(例)米ドル/円が140円のとき
為替レートをリアルタイムで見て、140円00銭のときに買い注文を出すと140円00銭近辺で買いポジションを保有することができます。
なお、為替が激しく変動している場合、注文ボタンを押してから約定するまでのわずかな間にレート変動が起こったまま、想定するレートよりも高いレートで約定してしまうこともあるため、注意が必要です。
ずれてしまったレートの変動幅のことを「スリッページ」と呼びますが、このスリッページの許容範囲を設定しておくことであらかじめ、意図しないレートでの注文を防止することができます。
■指値注文
指値注文とは、今現在より有利な価格を指定(予約)する注文方法です。現在の価格を基準に、今より安く買いたい、あるいは高く売りたいときに利用します。
(例)米ドル/円が140円のとき
新規買い注文:「139円まで下がったら買いポジションを保有したい」などの場合に利用。
新規売り注文:「141円まで上がったら売りポジションを保有したい」などの場合に利用。
すでにポジションをもっている状態:140円で買ったポジションを141円で利益確定、あるいは140円で売ったポジションを139円で利益確定、などのように利食いで使われます。
■逆指値注文
逆指値注文とは、今現在より不利な価格を指定(予約)する注文方法です。現在の価格を基準に、今より高く買いたい、あるいは安く売りたいときに利用します。
(例)米ドル/円が140円のとき
買いポジションを保有している状態:「139円まで下がったら損失を限定するために売り決済したい」などの場合に利用。
売りポジションを保有している状態:「141円まで上がったら損失を限定するために買い決済したい」などの場合に利用。
また損切だけでなく、新規エントリーをする際にも多く使われます。例えば「1ドル〇〇円を突破したらエントリーしよう(しばらくはその方向へのトレンドが続くだろう)」といったケースです。
使いこなしたいFXの注文方法:応用編
続いて応用編として、成行注文・指値注文・逆指値注文を組み合わせ、シナリオどおりの取引を実現する便利な注文方法を紹介します。
「応用編」とはいうものの、これらの注文方法は多くのトレーダーが日常的に使用するものなので、デモトレードで試して使い方をマスターしておきましょう。
■IFD(イフダン)注文
新規注文と、利益確定または損切の決済注文をワンセットにして同時に出す予約注文です。
(例)米ドル/円が140円のとき
「139円まで下がったら新規で買い注文を入れて、その後141円まで上昇したら決済して利益を確定したい」などの場合に利用。
新規注文が成立して初めて決済注文が有効になります。
■OCO(オーシーオー)注文
2つの注文(指値注文と逆指値注文)を同時に予約し、一方の注文が成立したら、もう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。新規で注文する際はもちろん、保有しているポジションに対する決済注文としても利用できます。
(例)米ドル/円が140円のとき
買いポジションを保有している状態で
・「141円まで上昇したら利益確定のために売り決済したい(指値注文)」
・「139円まで下降したら損失を限定するために売り決済したい(逆指値注文)」
などの場合に利用。
値上がりして141円の売り指値注文が成立した場合は、139円の売り逆指値注文が自動的にキャンセルされます。
反対に値下がりして139円の売り逆指値注文が成立した場合は、141円の売り指値注文が自動的にキャンセルされる仕組みです。
■IFO(アイエフオー)注文
IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、新規注文と同時に利益確定の指値注文と損失限定の逆指値注文をまとめてワンセットで同時に予約できます。
(例)米ドル/円が140円のとき
「139円まで下降したら新規で買い(指値注文)、その後141円まで上昇したら利益確定のために売り決済したい(指値注文)、138円まで下降したら損切のために売り決済したい(逆指値注文)」などの場合に利用。
IFO注文では、新規注文が成立した場合に初めて決済注文の予約が有効になり、どちらか一方の決済注文が成立したら、もう一方の決済注文はキャンセルされます。
FX初心者向け!取引での失敗を防ぐ為に知っておきたい基本知識
この記事では「FXの始め方」に注目して解説してきました。最後に、記事冒頭で解説しきれなかった基礎知識についていくつか紹介します。
実際に始める際は、以下のような基本をしっかり知ったうえでデモトレードへと進みましょう。
【FXの基礎知識1】レバレッジとは?
レバレッジとは「てこ」を意味し、小さい力で大きなものを動かすてこの原理のように、FXでは少ない資金を大きくして取引することができます。
国内のFX会社では、証拠金を預け入れることで、それを担保に最大25倍までの取引が可能となっています。
【FXの基礎知識2】円安/円高とは?
日本円の価値が外国の通貨に対して高い状態を円高、安い状態を円安と呼びます。
(例)米ドル/円が1ドル=140円のとき
・円安 1ドル=140円以上(141円、142円など)に上がった場合
円の価値が下がった状態(米ドルを買うのにより多くの日本円が必要な状態)。
米ドルを買う人が増えて米ドルの価値が上がり、為替レートが上昇すると円安となります。
・円高 1ドル=140円以下(139円、138円など)に下がった場合
円の価値が上がった状態(より少ない日本円で米ドルを買える状態)。
日本円を買う人が増えて日本円の価値が上がり、為替レートが下降すると円高となります。
【FXの基礎知識3】スプレッド(取引コスト)とは?
スプレッドとは、FX会社が提示する為替レートの(投資家の)買値(Ask)と(投資家の)売値(Bid)の差のことです。例えば、買値140.407、売値 140.404と提示されていた場合、140.407-140.404=0.003がスプレッドとなります。
スプレッドはFXの取引コストにあたり、FX会社や通貨ペアによって異なります。
なお現在のFX業界では、FXの取引コストは実質的にスプレッドのみです。口座開設・維持手数料、取引手数料、入出金手数料、ロスカット手数料などの各種手数料は、日本の大手FX会社では無料の場合がほとんどです。
そのため、スプレッドがFXの実質的な取引コストとなります。
ニュース等で為替レートが伝えられる際、「1ドル107円10銭~15銭」というように表現されます。この場合は「インターバンク市場で1ドルを買う時の値段が107円15銭、売る時の値段が107円10銭」という意味になります。
このような買値と売値の差(5銭=107円15銭-107円10銭)をスプレッドといいます。
【FXの基礎知識4】強制ロスカットの仕組みとは?
強制ロスカットとは、FXで一定水準以上の含み損が発生した場合に、さらなる損失が出ないようFX会社が保有ポジションを強制的に決済することです。
この仕組みにより、FXは基本的に「預け入れた証拠金以上のマイナス」が出ないようになっています。強制ロスカットが執行されても、原則として最低限の資金は手元に残ります(ただし、ロスカットが間に合わないほど相場が急変動した場合には証拠金以上のマイナスが出る可能性もあります)。
強制ロスカットが執行される水準はFX会社によって異なるので、口座開設時に確認しておきましょう。この水準が高ければ強制ロスカットとなった場合に口座に残る金額は多くなりますが、早いタイミングでロスカットになります。
反対に、水準が低いとギリギリまでロスカットを回避できますが、ロスカットとなった場合に口座に残るお金は少なくなります。
FXでよくある失敗事例
初心者にありがちなのが、「コツコツドカン」という負けスタイルです。
これは、「コツコツ」と小さな利益を積み上げておきながら、その利益を1回の大きな損失で「ドカン」と吹き飛ばしてしまうことです。多くのトレーダーが経験する負けスタイルですが、これを繰り返しているようではトータルで利益を上げることが難しくなります。
コツコツドカンを回避するためには、「勝率より利益率を重視する」「損切ルールを設定し、それを厳守する」などの対策が必要です。
【FXの基礎知識5】FX会社の信託保全とは?
信託保全とは、FX会社が顧客から預かった証拠金を自社の資産とは区別したうえで、信託銀行などに管理を委託して資金を保全する仕組みのことです。これにより、仮にFX会社が破産・倒産などの事態に陥ったとしても、預け入れていた証拠金は顧客に返還されます。
FX会社の信託保全は2010年2月に義務化され、今では全ての国内FX会社(金融庁に登録されたFX会社)が導入しています。
しかし、金融庁に登録されていない海外のFX会社はこの制度から外れているので避けた方がいいでしょう(当メディアで紹介している会社はすべて金融庁に登録されています)。
FXの始め方・やり方に関するQ&A
Q.FXを始めるために、必要なこととは?
FX取引を始めるにあたって、FX会社に口座を開設する必要があります。FX会社の口座開設はどこもおおむね同じ手順で、以下のような流れになります。
- ネット上のFX会社の口座開設フォームで必要事項を入力、送信する
- 本人確認書類、マイナンバー確認書類を提出する
- 口座が開設されたらログイン、入金する
- FX取引を開始する
Q.FX初心者におすすめのFX口座はどれ?
FX会社を選ぶポイントはいろいろありますが、何もわからない初心者の場合は、総合力の高いFX会社を選ぶのがおすすめです。総合力は口座数や取引高などで、「多くのユーザーに支持されている」ことを示すデータといえます。
上記の会社は口座数も多くサービスも総合的に優れているため、「まずはFX口座を一つ開設したい」という方に最適でしょう。
Q.FXで失敗しないための注意点は?
損切りできずに放置してしまったり、熱くなってハイレバレッジの取引をしたり、雑なトレードをしてしまったり…と、初心者にありがちな失敗パターンは数多くあります。そういった失敗を避けるためには、「FXは始めてすぐに利益が出せるような簡単なものではない」という意識が何よりも大切です。
上達するためには、地道な勉強と経験の積み重ねが必須です。ありがちな失敗例はパターン化している部分もあるので、とにかく「勉強と経験によって少しずつ上達していこう」という意識をもって始めましょう。
Q.FXを始めるのに必要な投資資金はいくら?
「最低いくらから取引できるか」はFX会社によって異なりますが、現在の主流は1,000通貨で、これは米ドルでいうならば1,000ドルということになります。
1ドル=140円で考えると14万円ですが、FXにはレバレッジという仕組みがあるため、最低5,600円で取引が可能です。しかし最低資金だと強制ロスカットされる確率が高いので、現実的には3万円ほどを想定しておいた方がいいでしょう。
ちなみに、最小取引単位が1通貨という会社もあり、そういった会社であれば最低6円、現実的に考えても小銭程度の資金があればFXが可能です。
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